2021 April

 

 
 
 

パリに憧れていた高校生の頃からの愛読書、シャンソン歌手の石井好子さんのエッセイ「巴里の空の下オムレツの匂いは流れる」を再読。 大先輩であるフランス文学者の朝吹登水子さんのご紹介でパリのオランピア劇場のコンサートに伺った懐かしい思い出が蘇る。たおやかでスケールの大きな人生は永遠の憧れ、ご縁あって巡り合ったご親戚の方から頂いた素敵なポストカードは今も私の宝物。

 

 

 
 
 

快晴の土曜日の朝、ゼミの卒業生の皆さんと三菱一号館美術館に「コンスタブル展」を見に行く。初めてロンドンに行ったのは大学生の頃、パリから汽車でカレーまで行きフェリーでドーバー海峡を渡った。イギリスの港町フォルクストンに着き再び汽車に乗りロンドンのヴィクトリアステーションへ。初めて見るドーバー海峡の荒波や港の景色、ターナーと並ぶイギリスの巨匠の描く港町「ブライトン」は私にとって思い出深い名画。

 

 

 
 
 

大好きな彫刻家、安田侃氏の作品をを東京の街中で見る機会が多くとても嬉しい。ミラノのドゥオモ広場に続く遊歩道に並んだ氏の作品を初めて見たのはもう30年以上前、子供が遊びお年寄りは腰掛け、パブリックアートを越えて街に馴染んでいた。直接お会いする機会がありシンプルでダイナミックなお人柄もチャーミング、不思議な浮遊感のある作品は一時の安らぎを与えてくれる。

 

 

 
 
 

パリに帰ることが難しくなりフランス映画で気分を繋げている最近、久しぶりにフランス映画らしい「パリのどこかであなたと」を観る。スマートフォン一つで様々な出会いが繋がる現代のフレンチラブストリー、アパルトマンの一室のような不思議な映画館「下高井戸シネマ」も映画の一コマかと思うほどぴったり。

 

 

 
 
 
 

執筆中の本の資料のために雑誌のブックナンバーを探しに神保町へ。80年代のELLEやVOGUE、EGOISITEなどのフランス雑誌、故田原桂一氏によるオペラ座の写真集、花椿など興味は尽きず時間がいくらあっても足りない。紙媒体は歴史の証言者のようでその魅力は計り知れない。

 

 

 
 

我が家の本棚もそろそろ整理しないといっぱいいっぱい、ようやく重い腰を上げる。展覧会に行く度にカタログを買っていた若い頃を思い出しつつ懐かしい図録を眺める。一冊一冊のボリュームもなかなか・・・、本当に収まるのだろうか?

 

 

 
 
 
昨年の緊急事態宣言の外出自粛中から始まった書籍の整理、カテゴリーごとに分けた本棚もようやく整って来る。思い出の詰まった大切な本はいつ開いてもタイムスリップしたようにその時に戻る。親友から結婚のお祝いに贈られたアレクサンダー・リーベルマンによる美しい写真集「The Artist In His Studio」、中表紙に書かれた友人のメッセージも懐かしい。

 

 

   
 
 
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コロナの影響で宿泊客が激減したホテル業界。オリジナル冊子が廃刊になったホテルも相次ぐ中、「THE PALACE」は変わらず端正で美しい素敵なホテル冊子。読み応えのある充実した誌面はもちろん、マットな印刷と軽い紙質も私好み。

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